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スタッフの日々のよしなしごと

佐野佳子の日報

佐野佳子

今年を振り返って⑤

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夏頃描いた「限られた情報で繋がれ、外の世界は見えない」という絵。自分が消費する家畜のように感じる。


マルプ佐野です。
わたしの今年を表す漢字は「驚」。
重大な発見、大きな出来事がありました。


1、顎関節症が治った
かかりつけの歯科が閉院する通知を受け、慌てふためいて他の病院を探すもそれぞれ主張が違い、いったい何が正しいのか憤る。これまでの経験、知識を総動員して考えるうち「自分の姿勢や生活習慣を直さずして、医者に治してもらおうなどという魂胆が間違っている」ことに気づく。噛み方などを変えて数日後、朝起きると痛くない! 原因は正しい姿勢、正しい身体にとらわれた極度の心配性でした。そんなことで、30年近くお金と時間と天然の歯を削ってしまいました。世に満ち溢れるもっともらしく気持ちいい言葉を疑えという教訓です。


2、『"隠れビッチ"やってました。』発売
男で自信をチャージしていた著者が、本当の自信に至るまでの実話。著者のあらいさんにコミックエッセイを描きませんかと編集者へ橋渡しして約2年、できあがったマンガは想像を遥かに超えた壮大な気づきの話でした。ラストはここまで描くか?!の感涙ものです。自信を持てず悩んでいる方にぜひ読んで頂きたいです。


3、よのなかの仕組みに気がつく
よのなかは国vs国、人種vs人種などの横の対立ではなく、権力や貧富などの上下の戦いだと気づく。そして、表現と対話の場「あなたの公-差-転」のプログラムを通して様々な背景の人と話し、いままで考えてこなかった問題に気がつくことができました。一例をあげると、外国人や女性、LGBTの方などに対して無意識にやっている差別。つまり個人のことを、人種や性別に結びつけることです。いま持っている課題は、要らないものを要るかのように見せかけて、お金を集めるゲームに参加しないでやっていくにはどうしたらいいか?と、このところ、政治や企業、マスコミや市民の振る舞いがものの本で読んだ敗戦前の状態と似ているので、更なる敗戦をしないために何ができるか?です。来年も精進いたします。

佐野佳子

なぜいまギリシャ悲劇?②

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6/25、26に東京ノーヴイ・レパートリーシアターによる 「アンティゴネー」「メデイア」が上演されました。 なぜいまギリシャ悲劇なのか。 GreeceJapan.comに掲載された、 芸術監督レオニード・アニシモフ氏のインタビューが それに答えていたのでご紹介いたします。 こちらクリック↓ 「スタニスラフスキー・システムの伝道師が再構築するギリシャ悲劇


アニ氏は、現在の人類がとても恐ろしく異様な時代を生きていて、
どの国も不安に怯えていると言っています。
しかしなぜそんなに行き詰まっているのか、
その大元は古代ギリシャの男性優位の社会にあったのではないかと言います。


日本を家父長制に戻そうという勢力がありますが、
そんなことをしたら、この社会はさらに行き詰まるとわたしは考えます。
なぜなら、家長も間違うし、人格者であるとは限らないからです。
批判にさらされず成長した人間は弱い。
間違う自分、弱い自分を認められない人間は弱い。
子どもや女性、そのほか様々な立場からの意見や批判を受けてこそ、
自ら考え、多角的な視点を持つようになり、
人間として深く成長するのだと思います。


現在の行き詰まりは、その慣習が
身の深いところに残っていることが1つあると思います。
目上に意見できない。目下の意見を聞けない。
自分の問題をすっとばし、戦争に負けたことや、
社会、経済、憲法など他のもののせいにしていないでしょうか。


アニ氏は言います。言葉は万能ではないが、
演劇では人が内面で感じているものが必ず相手に伝わる。
演劇芸術の意味はそこにあると。
演劇は頭で観てはだめで、心で受け止めなければならない。
それができれば様々な芸術の謎が解ける。
アニ氏が劇場に行った時にとても気になるのは、
日本の観客は頭で観る方が多いのではないかということだそうです。


生き物としての実感を置き去りにし、
思考に万全の信頼を置くことは危ういです。
再演がありましたら、それを実感しに足をお運びください。

佐野佳子

『旅のラゴス』を描く 〜パンフレット〜

パンフレットを担当したマルプ佐野です。

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パンフレットは、どこまでも続く不思議な旅をイメージしています。 不思議な旅とは、もしかすると人生なのかもしれません。


4月と5月のワークショップを経て、
それぞれの絵がデザインを施されるまでを見てきて、
各人が変わっていく姿にとても感動しました。
その変化はこの展示で終わったのではなく、この先も続くでしょう。
人生とともに。


いまの社会は、失敗することを評価しません。
わたしはむしろ評価するべきだと思います。
なぜならうまくいかないことこそが、安易に頼らず、
自ら考え、試行錯誤していく原動力だからです。
これからもうまくいかない事を恐れず、もがき楽しんでいって欲しいなー。


パンフレットの最終ページに、ワークショップの写真を載せました。
小さいですが各人がワークショップに持ってきた絵が見れます。
どんどん変えていった人、じっくりと仕上げていった人、さまざまです。
無料で配布しておりますので、ぜひお持ち帰りください。

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老若男女世界文学選集vol.9「旅のラゴスを描く」



2015年6月28日(火)~7月10日(日)
月曜日休廊
12:00~19:00(最終日17:00まで)

場所:gallery DAZZLE


■参加イラストレーター
(五十音順、敬称略)
キタムラハルコ
楠木雪野
サカイヒトミ
中鉢愛
野坂英恵
ハシグチハルカ
福士陽香
古川じゅんこ
溝尻奏子
山口志のぶ



佐野佳子

なぜいまギリシャ悲劇?

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マルプ佐野です。 東京ノーヴイ・レパートリーシアターの 「アンティゴネー」の初日を見てきました。


物語は、アンティゴネーが掟に背き、
反逆者として屍を葬ることを禁じられた兄を弔ったことが発端になります。
それを王は咎めるのですが、アンティゴネーは愛に従ったと譲りません。


王の言うことは絶対。王は周囲の進言を聞き入れない。
そうこうするうちに王は大切なものをすべてを失ってしまう。


あれれ? これっていまの日本?


行き詰まっている組織を見ているようでした。
日本はいったい何世紀前に戻ろうとしているのでしょうか。
権力を持つ一部の人たちの幸福のために切り捨ててきた
人々の権利を確立してきた歴史に逆行する愚かさをそこに観ました。


すべてを失った王の悲痛な叫び声が印象に残っています。
↓まだ公演あります。
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ギリシャ悲劇「アンティゴネー
2016年2月18日(木)~20日(土)、2月25日(木)~27日(土)
劇場/下北沢 東京ノーヴイ・レパートリーシアター

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