気づけば4月も残り僅か...
もうすぐゴールデンウィークですね!
皆様いかがお過ごしでしょう?
マルプ柴崎です。
さて、皆様大変お待たせ致しました...
今年もついに始動し始めました!
マルプデザインで毎年恒例企画展!
【老若男女世界文学選集】vol.10です!!
今年の課題本はシオドア・スタージョン作の『夢みる宝石』です。
去年のワークショップ、アーカイブ一覧▶「旅のラゴス」
一昨年のワークショップ、アーカイブ一覧▶「宇宙の眼」
毎年恒例のgallery DAZZLEで開催されるワークショップ、
「老若男女世界文学選集」ついにvol.10になりました。
先日、第一回ワークショップが開催されました!
恒例の自己紹介もかねたレクリエーションから始まり、
皆さんに描いてきて頂いたラフイラストの講評をいたしました!
今回の小説は、SFジャンルの中でも難解な作品を書く事で有名な
作者の本だったので、イラストを起こすのも難しそうだなと思いました。
しかし、皆さん色々と考えてラフを描いてきて下さったので、
講評も例年に比べシリアスムードで進んでいきました。
中々白熱できたと思います( ̄ω ̄ )
そして今回イラストレーターさん方にも感想を頂きました!
*五十音順
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■井関入さん
初回ワークショップに参加することができなかったのですが、別途メールで大変丁寧でわかりやすい講評を頂け今後の制作について考えることができました。
このサイズに収まるようにこう描かないとという勝手なイメージがあったりしたのですが、講評をして頂いたことにより、もっと自由に自分が思うように描いてもいいのかなと悩んでいた部分が少し解消されましたので、次回に向けて
改めておさらいしつつ描いていこうと思います。
■筧智子さん
作品講評前の、イラストしりとりがおもしろかったです。
メジャーじゃないものを絵だけで、伝えるのは結構難しいものだなと思いました。
講評の時は、参加者みんな同じ作品を読んでこんなにも世界観が違って表現されるのかと新鮮でした。
マルプデザインさんや参加者の方々に自分の描いてきたものをみせることによって
せまくなっていた視野を広げていただきました。
次回までに、アドバイスいただいたことを反映させられるようにがんばります。
■杉本鉄郎さん
同じ物語でも捉え方も表現も違っていて面白いです。
自分は普段は江戸時代を描いていますが、今回は1940年台後半のNYを描くアプローチで制作したいと思います。
■tokinさん
1人で課題図書を読みながら、イメージを深め、広げていましたが、他の参加者の方の作品を見、全く違う方向への広がりを知って刺激的な日となりました。
絵については様々なこだわりや意見がありますが、素材としての絵についてのコメントを伺う事が出来たのはとても勉強になりました。
今後の制作の可能性が広がるような感じがします。
次回までに自分がどれだけ作品を深められるか、また、他の方がどのような作品を作られるのか楽しみにしています。
■中野道子さん
・題材本について
装画のワークショップで選ばれた本の選出が、個人的には得る内容が多く素晴らしいと思いました。小説より哲学系専門書やアート本、絵本、エッセイなどしか読まないわたしにとっては、ストーリー性がこころに流れるようにつながっていくところがやはり、魅力的でした。
本内容が、あらゆる「創造」というところで多角的に想像力や表現力を刺激されました。あまりに多彩な文章表現と世界観がもたらす効果が(笑)、逆にどう的確に装画を描くのか分からなくなってしまいそうな部分でもあります。
今後は制作に対する感性を刺激されるような本を、わたしなりにもっと追求したいと思っています。
・ワークショップ形式について
作家さんが持ち寄った、
たくさんのラフを見せていただいたことがとても良かったです。
制作する立場としては、
完成品よりラフの方が勉強になります。
このようなワークショップ初参加だったのですが
コピー用紙にたくさんのアイディアが詰まったドローイングを商業的な観点でデザイナーさんが客観的にコメントされるところが新鮮でもあり貴重な体験をさせて頂きました。
・制作とオーダー(本を伝える事)に対することについて
自身の制作の軸を以って
本を読者に心から伝える絵を効果的に描くこと
オーダーを聴き入れるプロセスを丁寧に大事にしたいと思っています。
イラストレーションの可能性を制作と同時に開拓したいという思いと同じくして
デザインや商業美術に対して幅広い視野と見解を学んでいきたいと思います。
この度 アドバイス頂いたことは参考にさせていただきたいと思いました。
ありがとうございました。
■遊佐慧さん
普段のタッチを活かす方向性の絵作りについて色々な視点でアドバイス頂き大変参考になりました。制作が大変そうだと我ながら他人事のようですが頑張りがいの有る作品になりそうです。
■好永よしよしさん
私は描く過程で何度も色が変わるのでラフの際に最終の色をつけて提出が難しいな...と思い、
なんとなくの色のイメージを薄くつけた状態で提出したのですが、
他の皆様の"最終のイメージを共有できるラフ"をみたときに、
今後仕事をする際には自分もそうできるようにならなければ!
ととても勉強になりました。次のワークショップでは良い形でお見せできるよう頑張ります。
■マルプデザインスタッフ
今回、どうアプローチしたらいいのか
なかなか掴みかねている人は
もし自分にトータルに仕事として依頼があったたとしたら
・登場人物を1枚の絵に描く、仕上げ簡単なラフでもイイです。
アニメのキャラ設定の様に並べてみるのもイイですし
ポスター的に1枚絵の様に組合せるのもイイですね。
キャラは人物でも宝石でも抽象でもイイです。
キャラ分けをちゃんと考えるのが全体を把握し
どういう世界観を描いているのか、自分でも分かって来ると思います。
・各章全ての挿絵案を簡単なラフでもイイので考えてみる。
全体を通して考え、バラつきなく16点考えるのは大きな経験になりますよ!
・この作品を自分がイメージした音楽や画像を集めるのもイイですね。
次回に向け、楽しんで制作してください。
■マルプデザインスタッフ
装画を描く上で大切な事は、
"美しい絵を完成させる"ではなく、
"この物語をどのように表現し、伝えるか" だと思います。
そしてこのワークショップで大切なことは、
"新たな何かに気付くこと" だと思っています。
皆さん、良い意味でのびのびと、一緒に頑張りましょう!
■マルプデザインスタッフ
今回は、挿画ということで表紙に飾るために合う絵は...と考えていた方が多いと感じました。
飾るためにふさわしいかどうかではなく、物語がどう伝わるかが大切な部分です。
また、物語にかんしての話があまりなかったので、
今度は単純に小説の感想もお話ししたいです。
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次回は第2回ワークショップになります!!
次回はDM用のイラストラフも描いて頂きます。
どんな素敵な作品が並ぶのか...
乞うご期待!!!!
\参加イラストレーター/
(五十音順、敬称略)
井関 入
筧智子
杉本鉄郎
tokin
中野道子
遊佐慧
好永よしよし