マルプ星野です。
先日13日、ギャラリーDAZZLEさんにて「ムーンパレスを描く」第2回講評会。
今回はイスをドーナツ状に並べ、座談会形式での3時間でした。
(「ムーンパレス」という1冊をテーマに14人のイラストレーターが描く、という企画です。なんとも贅沢!)
大まかなあらすじしか知らぬまま参加した初回の講評会(その節は失礼を致しました)。そこで見たみなさんのラフ案やアイデアスケッチの意味が、ムーンパレスを読み進めるたびにどんどんわかるようになる。あの人はこんな風に感じ取ったのか。こういうニュアンスで汲み取ったのか。謎解きのような愉しい読書となりました。
サポート役としての参加なのですから、イラストレーターさんの汲み取った部分やニュアンスにちゃんと対応できる準備が必要です。「あの名前なんだっけ」「あの人が書いていたシーンってここの部分だよねえ」「ここ、どう思った?」確かめ合ったり意見を交換したりと、講評会当日のマルプ内はテスト前のような雰囲気でした。
「わたしはこう思う。」「あなたはどう思う?」
そういうやりとりがで浮かび上がる”ちがい”を見いだす。講評会で私がたのしみにしていることです。どこに目をつけて、どこに反応するか。どんなカタチに起こすのか。正解や不正解がないからか、イラストレーションにおいてのちがいは”たのしい”ものです。初回をふまえてだんだん輪郭線がはっきりとしてきたラフ案を見ると、そのバリエーションの豊かさにあらためてハッとさせられます。パレットに散らばったたくさんの絵の具のように目に嬉しい!十人十色(十四人十四色)とはまさにこのことなんだろうなあ。
「私」はこう見る。
「私」はこう考える。
「私」はこうカタチにする。
完成に近づく程明確になっていくその答えを、サポート役として眺めております。


手前の本はCOYOTE No.21
「特集 柴田元幸が歩く、オースターの街」

ムーンパレスの作者ポールオースターと訳者の柴田元幸さんの特集号。この本を社内で回覧したりと、マルプ一同も勉強中です!
企画展『老若男女世界文学選集挿画展vol,2〜ムーン・パレスを描く〜』
北青山・外苑前ギャラリーDAZZLEにて
2009年7月21日(月)〜8月1日(土)予定。
→ギャラリーDAZZLE