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制作メモ

デザインで工夫したところ、用紙・加工などの制作にまつわるお話です。

清水良洋

ドクター小鷹、どうして南相馬に行ったんですか?

書名:ドクター小鷹、どうして南相馬に行ったんですか?
著者:香山リカ 小鷹晶明
版元:七つ森書館
発行:15年4月17日 第一刷
判型:四六判 縦組 並製


本文デザイン:佐野
装幀:清水


刷り・用紙:
◎カバー帯
 刷り:オフセット4色
 用紙:OKミューズガリバー グロス CoC 四六判 Y目 110Kg ハイホワイト
 加工:グロスPP
◎表紙
 刷り:特色(DIC163)1色
 用紙:クラフトリブロライナー 四六判 Y目 240.5Kg
◎本扉
 刷り・用紙:本文共紙共刷り
◎見返し
 用紙:モフル 四六判 Y目 90Kg シトロン


見本頂戴日:15年4月21日

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東日本大震災発生後、
香山さんは「支援者支援」の一環で南相馬市に赴く。


「支援者支援」とは「支援者、つまり大震災や原発事故で
救済活動や復興活動にあたっている
さまざまな職種の方たちへの心のケア」だそうです。


その支援者支援の現場で香山さんと小鷹さんが出会います。


香山さんは「この小鷹医師という人、
ずいぶん地元の状況と震災や原発事故、
そして自分自身を客観的に見てるなあ」と感心し、


香山さんは自身のブログマガジンのなかで
「往復書簡をしませんか」と小鷹さんに打診する。


こうして始まった往復書簡を書籍化したのが本書です。


19年間勤務したの大学病院を辞めて南相馬に移った小鷹さん。
本書を読み進めるとその小鷹さんの心境が
「ここに来た理由」から「ここに居る理由」へと
変化しているのを感じます。

香山さんと小鷹さんののほほんなやりとりが感じられる
刊行トークイベントの動画がアップされています。


「震災から4年が経過したなかで、
被災地での言説は、すでの飽きられています。
誰が何を説明しようが、これは紛れもない事実です。」
「たまにで結構ですので、被災地について思いを馳せていただければ、
私もなんとかこの地でがんばれます。」と小鷹さんは言われます。


震災関連では色々な書籍が刊行されていますが
本書は小鷹さんの書簡を通して、まるで被災地の
日常や問題を追体験している様でもあります。
是非、被災地について思いを馳せ読まれてみては如何でしょう。


もともと往復書簡なので読み易いのですが
担当編集のKさんの丁寧な編集でより読み進められます。


因にカバーの似顔絵は本文デザインで
往復書簡の双方を示すアイコンとして佐野が作ったものを
Kさんが「著者が気に行っているので装幀にも使いましょう」と
提案頂きました。

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