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制作メモ

デザインで工夫したところ、用紙・加工などの制作にまつわるお話です。

清水良洋

三陸つなみ いま むかし

書名:三陸つなみ いま むかし
副題:元NHK記者 半生記の取材メモから
著者:山川健
補筆:竹内日出男
版元:イー・ピックス
発行:14年5月31日 第一刷
判型:四六判 縦組 並製


本文デザイン:佐野
装幀:清水


刷り・用紙:
◎カバー帯
 刷り:オフセット4色
 用紙:コート紙(何でも可、おかませします。白色度の高いもの希望)
 加工:マットPP
◎表紙
 刷り:特色(DIC523)1色
 用紙:NTラシャ 四六判 Y目 170Kg スノーホワイト
◎別丁扉
 刷り:特色(DIC523)1色
 用紙:用紙=やよいカラーR 四六判 Y目 100Kg 白
◎見返し
 用紙:用紙=やよいカラーR 四六判 Y目 100Kg 白
◎本文(4色頁も共紙)
 用紙:メヌエットホワイト 四六判Y目68kg 


見本頂戴日:14年6月5日


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人の縁とは時として不思議なものですね。

本書の著者、山川さんは元NHK記者。
山川さんが記者になったばかりの1960年5月にチリ地震が発生。
全国で139人、大船渡でも53人の方が亡くなった。
この津波取材から山川さんの記者生活が始まった。


以来記者生活51年。引退を意識していた矢先に東日本大震災が発生。


今回間近に目撃した被災現場、そして救助復興の課題
震災後改めて注目された「貞観の大津波」など過去の津波の歴史など
山川さんが三陸沿岸生きる人々のエピソードを織り交ぜ
その場所の息づかいが聞こえてくる様に描写しています。


今年は震災から5年、映像アーカイブなどもまとめられ配信されていますが
この三陸を半世紀に渡り取材した山川さんの視点が書かれている本書は
他にない貴重な、そして胸を打つ1冊です。


イー・ピックスは大船渡にある印刷と出版の会社です。
本書の進行にあたってはイー・ピックスのKさんと
上京の際に何度か打合せし「写真がいくつかあるので、
本文にバっと見開きで写真を入れたらどうでしょう」と
提案したりと土地と土地の距離はありますが
Kさんの情熱もあって丁寧に進められました。



人の縁とは時として不思議なものですね。


本書の奥付けには「本書は、2013年に左右社から出版された電子ブック版
『三陸つなみいまむかし』を、左右社の許可を得て写真など一部に手を加え、
イー・ピックスからペーパー版で出版したものです」と記してあります。


上記にある様、イー・ピックスがペーパー版を作るのにあたって
僕も会友である〈版元ドットコム〉のメーリングリストに
「装丁をしてくれるデザイナーを探しています」と
イー・ピックスのKさんが流しました。


そのメールに早速会員社の方が


「日本図書設計家協会さんのHPに、
所属されている方の作品が掲載されています。
それぞれの方の特徴がわかると思いますので、お好み・本にあうと思われる
デザイナーの方を探して見られてはいかがでしょうか。」や


他にも「私どもはデザイン、DTPも行なっています。
もし必要であればご連絡ください。」
などの返信があった。


僕は普段こうしたメールに返信はしないのですが
Kさん「NHKの大船渡支局に50年間奉職していた報道記者の随筆です」
の一文に惹かれて「弊社は書籍デザインを営んでます」と返信したら


追掛けでスタイルノートの池田さん
「いろいろとデザイナーさんを紹介していただいて、
弊社もマルプデザインさんにもお願いしています。
いろいろと、本作りについてや、デザインの方針なども
きちんと話してくださるので、安心しておまかせしてます。
ご参考になれば幸いです。」返信があった。


ちょっと照れるが有り難い。
池田さんの援護もあってか、Kさんから本書のご依頼を頂いた。


丁度今もイー・ピックスのKさんから新規のご依頼を頂いている。
内容から考え、本件の方向性などのディレクションは僕がキチっとやり
デザインワークは若いスタッフに担当させている。


版元ドットコムや出版協など
青弓社クオンなど良いご縁に恵まれている。
有り難いことです。

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