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制作メモ

デザインで工夫したところ、用紙・加工などの制作にまつわるお話です。

宮崎萌美

慢性疼痛の認知行動療法

マルプ宮崎です。
日本医事新報社『慢性疼痛の認知行動療法』の
装幀を担当させて頂きました。
20160129b.jpg

慢性疼痛とは、明確な怪我や病気を患ってる訳ではないのに、
長期的に続く原因不明の痛みの事を言うようです。
本書はそのような症例の治療法を紹介した、診療科の方々のための入門書です。


担当編集者さんからは、
「痛みの心理」というシリアスなテーマなので、
白を活かした抑えめのデザインを、というご要望を頂きました。

暗い印象にならず、且つグラフィックとして見た目に美しく、
"痛み" を表現する事は出来ないかと考え、
思いついたのが、この波紋状に広がる波線でした。
20160129a.jpg
鋭角な波線で痛みの辛さを表し、
それをグラデーションで薄くすることで、
痛みが和らぐ様子を表現しました。
(実はこの線、ソフトの一括機能等では納得のいく形にする事が出来ず、
結局、Illustratorで一本一本描いたんです!)



グラフィックを強調するため、文字組はシンプルに。
そして刷色はパールインクの特色と、スミの2色にしました。

最初のご提案ではよりシンプルにしようと、
青緑系のパールインクを指定していたのですが、
担当編集者さんから「ちょっと弱いのでは?」とご意見を頂き、
色々再検討し、最終的には赤紫の色に決まりました。

なるほどぉ〜。
確かにこの方が全体的に引き締まった印象になるし、
より"痛み"の雰囲気も出て良いなぁ〜。
良いアドバイスを頂けて良かったです!ありがとうございます!


デザインが抑えめなため、
紙材はパール調のモノを使用。
20160129c.jpg
赤紫のカバーをめくると見える見返しのピンク色。
ここでも少し、痛みの和らぎを意識しています。


 ・ ・ ・ ・ ・

シンプルでありながら、
しっかりと存在感のある仕上がりになりました。

本書が、この本を必要としている、
多くの方の目に留まる事を心から祈っております。


___________________

書名:慢性疼痛の認知行動療法
副題:"消えない痛み"へのアプローチ
編著:伊豫雅臣
   齋藤 繁
   清水栄司
版元:日本医事新報社
発行:16年2月2日 第一刷
判型:A5判 横組 並製

装幀:宮崎

刷り・用紙:
◎カバー、帯
 刷り:特色(DIC599)1色+スミ1色=2色
 用紙:ペルーラ スノーホワイト 四六判 Y目 110Kg
 加工:グロスニス
◎表紙
 刷り:特色(DIC599)1色
 用紙:きらびき 白 四六判 Y目 SR-180
◎見返し
 用紙:ミランダ ばら 四六判 Y目 100Kg
◎本扉
 刷り:特色(DIC599)1色
 用紙:きらびき 白 四六判 Y目 SR-90

見本頂戴日:16年1月25日

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