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制作メモ

デザインで工夫したところ、用紙・加工などの制作にまつわるお話です。

2011年2月の制作メモ

『やらないか!』制作秘話

もうすぐはーるですねぇー
マルプ黒瀬です。

以前からちょっとづつ関わりのある伊藤文學さん。
今回その著書、『やらないか!』(彩流社)の
制作秘話をちょっとだけご紹介。

ひとつの文化を気付き上げた伝説の雑誌『薔薇族』。
その元編集長が語る極私的ゲイ文化史論。
本人でしか語れないその当時の色んな裏話や
出来事をつづっているという内容です。

そんなアングラ本『やらないか!』の
挿画&装丁画は勿論、知るヒトぞ知る
山川純一さん(通称:やまじゅん)

今では色んなところでパロディ化され
オマージュ作品も多数存在してるわけですが

その存在は謎に包まれており、
その当時、文學さんに直接原稿を渡してはいたのですが
本人は住所も名前も言いたがらず、
「山川純一」というペンネームも
実は文學さんがつけたとのこと...

今でも何処でどうしているか詳細がわからず
とってもミステリアスな作家さんです。

今ではネットから火がつき復刊ドットコムから出版された
ヤマジュンさんの全作品集『ウホッ!いい男たち』は
一冊5,000円!と高額ながらなんと脅威の9刷り!!

そんな『ウホッ!いい男たち』の作品を
ふんだんに使用していいとのことで


表4に阿部さん(登場人物)の
代表的な名セリフシーン!

 カバー袖にもふんだんに使用。
帯袖で鏡をみつめる青年。


帯をめくるとカバー袖には
鏡の自分に惚れ込む姿
という仕掛けも

また表紙は文學さんたっての希望で
自身のルーツである祖父と
自身でこの本の内容を挟みたいとのことで

表1には文學さんの祖父でありルーツでもある
救世軍で廃娼運動(女郎の解放運動)を
おこなった伊藤富士雄氏の写真と

 表4には文學さん自身の写真。
ご本人曰く「伊藤サンドイッチ」とのこと(笑)

ちなみに特色も
バラの赤を意識しています。

性描写のキツいカットは
外回りでは使用できないが
中は自由にして下さいとのことで
数点をチョイス。

総扉

目次


章扉

ファンの人が楽しめつつも下品になり過ぎないよう、
このカットのチョイスとトリミングにはかなり神経つかいました。

そんなこんなで生まれた『やらないか!』
文學さんという伝説編集長が築き上げた
ひとつの「時代」と「文化」を
知ってる人にも知らない人にも
少しでも楽しんでもらえるよう制作しました。

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