Malpu Design

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制作メモ

デザインで工夫したところ、用紙・加工などの制作にまつわるお話です。

宮崎萌美

としま文化フォーラム

「としま文化フォーラム」
ポスター&チラシデザイン
イラスト:きたざわ けんじさん

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としま文化フォーラム」とは、
としま文化フォーラム実行委員会
(豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、東京芸術劇場)が主催する、
としまのまちをフィーチャーした講演会です。
今年のテーマは、豊島区の将来像「国際アート・カルチャー都市構想」。
様々な分野の第一線で活躍する方々が講師を務められました。

回遊美術館「池ポス」でのご縁もあり、
今回、ポスター&チラシのデザインを
マルプデザインで担当させて頂きました。

今までは講師の方々の写真をメインとした形のものが多かったそうなのですが、
より多くの方の目にとまる様になれば...。というご要望を頂き、
だったら思い切ってガラッと雰囲気を変えてみましょう!と、
会場の「東京芸術劇場」をイラストにして、
それをメインビジュアルに使用するという形で話しがまとまったのでした。

さて、ポスターは勝負時間は0.5秒......。
一瞬で人々の心をつかむ引きの強さ、
万人に抵抗無く受け入れてもらえるイラスト......。ということで、
イラストレーターのきたざわけんじさんにご依頼したところ、
快く引き受けて頂きました!

仕上げて頂いたイラストは流石!の一言。
大胆でありながら
心地よくデフォルメされた東京芸術劇場の存在感が圧巻です。

イラストの世界観を邪魔せず、
且つ、しっかりと目に入るよう、
メインコピーにはオーソドックスなゴシック体を使用。
固くならないよう、少し加工を施すなど、
イラストとの調和を最重視でデザインしました。


このような企画に携わる機会を頂いて、
普段過ごしている"としまのまち"に、
ちょっとは貢献できたかしらと、嬉しく思っております!
お声掛け頂いた、としま未来財団のNさん、
素晴らしいイラストを描いて頂いたきたざわさん、
本当にありがとうございました!


最後になりましたが、
明日4月15日より、きたざわけんじさんの個展、
「 さくら色のかぜ 」が表参道・HBギャラリーにて開催されますので、
皆様、どうぞよろしくお願いします!

清水良洋

山の湯温泉

題名:山の湯温泉
判型:B全
印刷:関西美術印刷


画 :田中海帆さん
AD&D:清水

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〈ポスターを描く4〉で田中海帆さんと組んで制作した
〈山の湯温泉〉のポスターです。


テーマ決めで海帆さんと色々相談している際に
「女の子の肌が描きたい」と海帆さんが言うのを
僕が「肌」を「ハダカ」と勘違いし(#⌒∇⌒#)ゞ
〈山の湯温泉〉をテーマしようと提案。


因に海帆さんは女学生を描く事が多く
前回の個展では小冊子をマルプでデザインしました。
そして今回は普段あまり描かない男子を描いた個展が開催されます。
皆さん是非是非お足をお運び下さいまし。


〈山の湯温泉〉に話を戻しますと
ここは佐野と僕のお気に入りで
仕事帰りにひと風呂浴びて帰宅してます。


湯加減もよく、清潔で実に気持ちのイイ銭湯なのですが
お客として行っているだけなので
突然番台へ「ポスター作らせて下さい」とお願いした時は
キョトンとされましたが、快諾頂きました。


タイポグラフィはタイルを模し、機械的な均一感を避け
ひとつひとつ置きました。
文字をちょっと濡れた感じにしたりと
案外に手を入れてるんですよ。


脱衣所の絵は構図など相談しつつ、海帆さんの描いたままです。
俯瞰の湯船の方は、パーツで描いたものなど僕が合成し
湯煙など足してます。


出来上がったポスターはフレームに入れ
番台の両脇に飾って頂いてます
僕は自分のデザインしたポスターを眺めながら湯に浸かる
というなんともグラフィックデザイナー冥利に
尽きる愉しみを味わってます。


海帆さんもポスターに導かれ〈山の湯温泉〉へ
ギャラリー内で完結する事なく、自分の描いた絵によって
色々な出会いや場所へと拓かれて行くのってイイなと思います。
〈ポスターを描く〉はそうした機会へと繋がる
ワークショップでありたい、と当時の僕は思ってました。


ポスターを描く〉は2〜4、と巡回展に関わりました。
〈ポスターを描く〉はイラストレーターが参加費を支払い
グラフィックデザイナーは講師という役割で参加費は支払わず
イラストレーター自身のみでは制作出来ないテーマや刷り、
そしてデザインをします。


イラストレーター意欲を持っての参加ですが
それを受け止めるグラフィックデザイナーの方も
物理的にも精神的にも相当な負担になります。
そういうセッションを経て出来上がったポスターは
感慨もひとしお、達成感なるやそりゃ〜もうです。


参加者が顔を合わせて途中経過を報告しあう時
そして搬入で出来上がりをお披露目する時の緊張感たるや
参加者しか味わえない醍醐味です。


僕からお声掛けするグラフィックデザイナーが固定化しない様
またグラフィックデザイナー諸氏のご負担にならぬ様にと
〈ポスターを描く〉は4で僕は降板し、マルプOB黒瀬に舵取りを委ねました。


今の〈ポスターを描く〉は僕の考え方と変わって
新しい方向性となって5、6と大盛況と聞いてます。
これからも〈ポスターを描く〉は関わった皆さんにとって
よき機会になったらと陰ながら願います。


僕はやはりギャラリーの中での展示が目的のポスター制作より
ポスター制作が人や街との関わりが広がる機会とすべく
数年〈池ポス〉を試んでみます。
今年の〈池ポス〉が動きだし改めてそう思う


最後にもう1度田中海帆さんの個展!どぞよろ!!

清水良洋

海猫書房の見本市

書名:しびれくらげ
書名:愛のコリーダ
版元:海猫書房
判型:新書判 縦組 並製


装画:タケウマさん
模擬装幀:清水


*画像はタケウマさんからお借りしました。

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只今、タケウマさんの個展開催中
実に5年振りの個展、是非みなさん足をお運びあれ!


本日の制作メモはちょっと趣向を変えて
模擬装幀をご覧頂いてます。


タケウマさんにはコレコレコレコレコレ等々
色々と描いて頂きました。


タケウマさんはアイデア出しから進行、
そして絵の仕上りまで、信頼出来る描き手です。


イラストレーター個人として精力的に活動されていますが
なりゆきサーカス〉でも活動されてます。


この〈なりゆきサーカス〉の活動がホントに充実してます。
イラストレーター諸氏は刮目してほしいです。
そしてその活動から多くの刺激を受けたなら
自分、自分達で〈なりゆきサーカス〉とはまた別な
活動を興したらイイなと願ってます。


僕は仕事だけでなく、コレコレコレなど
タケウマさんに色々お力添え頂いてるんです。本当にいつも有り難う!
そのタケウマさんとの出会いともいえるのがこの『海猫書房の見本市』なんです。


僕は模擬装幀を展示するのには懐疑的です。
「えぇ、頻繁にやってるじゃん」と言われそうですが
アレはワークショップとしてやっているんで
僕としては「違う」んですよね。


そんな僕が唯一模擬装幀の展示に参加したのは今の所コレのみ。
詳しくは当時の日報をご覧下さい。
その時も自画自賛してますが(苦笑)、今でも気に入ってます。
モチロン、タケウマさんの絵があってこその模擬装幀です。


重ねて只今、タケウマさんの個展開催中。
どぞよろ。

*この模擬装幀は2008年タケウマさん個展の際の作品です。今回の個展は新たな作品が展示されてます。

清水良洋

雑学うんちく図鑑

書名:雑学うんちく図鑑
著者:ケン・サイトー
版元:KADOKAWA
発行:15年8月24日 第一刷
判型:四六判 横組 並製


装画:ケン・サイトーさん
装幀:清水


刷り・用紙:
◎カバー
 刷り:特色(DIC619)(DICフランスの伝統F240)2色+スミ1色=3色
 用紙:OKミューズガリバー グロスCoC 四六判 Y目 110Kg ハイホワイト
 加工:グロスPP
刷り・用紙:
◎カバー
 刷り:特色(DIC619)1色+スミ1色=2色
 用紙:用紙:コート紙(何でも可お任せします。白色度の高いものを希望)
 加工:グロスPP
◎表紙
 刷り:特色(DICフランスの伝統F240)1色
 用紙:OK ・ACカード 四六判 T目 177Kg 栗
◎本扉
 刷り・用紙:本文共紙共刷り
◎見返し
 用紙:サイタン 四六判 T目 100Kg イエロー


見本頂戴日:15年8月13日

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いや~本書スゴイんです。
何がスゴイって、著者のケン・サイトーさんが
色々な〈うんちく〉を図解化してます。
図解の中の文字もサイトーさんの手書き。
だからクレジットは〈絵と文 ケン・サイトー〉なんです。


本書の担当編集Iさんとは
あれこれあれこれあれこれ、等
池上彰さんの図解本を作ってきましたが
そのあれこれの図解の多くをサイトーさんが担当。


Iさんがサイトーさんと話ていると
サイトーさんはかなり雑学の持ち主を判明!
「ならば自著を執筆されたら如何ですか?」となった。


流石イラストレーターが
〈自分の知ってる知識〉を〈自分で図解化〉しただけにワカり易い。


それぞれの雑学を補足する〈ハミダシうんちく〉もあり、
細やかな編集がよりワカり易いです。


昨年夏に配本から
「イラストが〈かわいい〉〈ワカり易い〉と評判でしたが、
北斗晶さんが自身のブログで紹介頂き、今話題の1冊となりました。


愉しく肩のこらない、そして雑学を知る1冊!
是非オススメします。


装幀は「表紙に〈隠しうんちく〉で、
没ネタや小ネタを入れませんか」とか
「カバーは本文に出て来るアイテムを
ロココ調(?)に描き下ろすのはどうでしょう?」など提案。


執筆が佳境なサイトーさんとって
僕のリクストは結構ムチャなお願いだったが
サイトーさんは素敵に応えてくれました。
お陰で間口の広い、手に取り易い装幀になりました。

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